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基本的な仏事用語

お寺とあまりご縁のない方からすれば、お寺や仏事に関する用語は聞きなれず、意味もよく分からないものです。
ここでは、ボンズナビをご利用の上で数多く登場する基本的な仏事用語とその意味についてご説明いたします。

お寺にまつわる用語
「寺院」「僧侶」「住職」

寺院とは、宗派のご本尊(仏さま)をご安置して仏さまの教えに遇うための場です。僧侶とは、その宗派のもとで仏弟子となるための「得度式(とくどしき)」を経て、修行や研鑽を積みながら、仏さまの教えを広めていくことを務めとしています。住職とは「住持職(じゅうじしょく)」の略で、そのお寺に住みながら寺院を護持し、運営を司る立場の僧侶のことをさします。

スタッフ
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ボンズナビの登録寺院は、すべて宗教法人格を有した伝統的な仏教宗派に属している寺院で構成されています。日ごろあまり馴染みのないお寺の世界ですが、登録寺院のご住職や僧侶の方々はそれぞれのお立場で個性や技能を生かし、社会の中で様々な活動をされています。
「宗派」
経典

宗派とは、同じ仏教であっても教義上の解釈の違いによって別れた分派のことをいいます。日本仏教には十三の代表的な宗派があり、ボンズナビ掲載寺院は全ていずれかの宗派に属しています。ボンズナビの検索機能ではそのうち主な六つの宗派を挙げています。

スタッフ
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仏事をご依頼される上で宗派はとても重要となります。それぞれの宗派によってご本尊(仏さま)やお経・作法などがすべて異なりますので、掲載寺院に仏事をご依頼になる際にはあらかじめご当家の宗派をよくご確認された上でお申し込み下さい。
「檀家」(「門徒」)
檀家

檀家(だんか)とは宗派の教えに帰依(きえ)し、特定のお寺に所属して護持していく人たちのことをいいます。檀家の所属寺院を「菩提寺(ぼだいじ)」「檀那寺(だんなでら)」と呼びます。古くから日本の寺院の多くでは檀家制度を採用しており、家単位で代々受け継いでいくことが慣習となっています(※浄土真宗は檀家ではなく「門徒」(もんと)といいます)。

スタッフ
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社会環境の変化に伴い、最近では檀家への加入を必須としない寺院も増えています。ボンズナビでは、仏事のご依頼にあたって檀家加入を条件としない寺院には「檀家加入不要」マークが記載されていますので、各寺院ページにてご確認ください。
「お布施」
お布施

「布施」という言葉は、もともと古代インドのサンスクリット語の「ダーナ」(与えること・恵むこと・ほどこし)に由来します。また、自らの執着心を断つために、見返りを求めることなく人のために惜しみなく善い行いをする仏道修行の一つでもあります。こうしたことから、布施は「喜んで捨てる」という意味で「喜捨(きしゃ)」とも呼ばれます。

スタッフ
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ボンズナビはこうしたお布施の本義にもとづき、掲載寺院へのお布施についてはそれぞれの寺院ページに記載のお布施の目安をご参考にそれぞれのお心のもとでお納めいただくこととしております。お布施に関してご不安な方はボンズナビ事務局までご相談ください。(※掲載寺院へのお布施の詳細はこちらをご覧ください)
主な仏事とその内容

すべての仏事は故人様を偲ぶ場であると同時に、残された方々にとっても、亡きお方のいのちを通じて仏さまの教えにあわせていただく大切なご縁です。
これより以下では、ボンズナビ登録寺院にご依頼可能な主な仏事とその内容についてご紹介いたします。

  • 仏事は宗派によって数多くの種類があり、宗派・エリアによって意味や内容、作法などが大きく異なることがあります。ここでは誤解や混同をさけるために、ごく一般的な説明にとどめています。
  • 掲載寺院が対応可能な仏事は、原則、各寺院ページの「お布施の目安」に記載されている仏事となります。記載のない仏事のご依頼および仏事の詳細については、ご希望の掲載寺院にご確認いただくか、もしくはボンズナビ事務局までお問い合わせ下さい。
「臨終勤行」

臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)は、臨終に際してお勤めする仏事です。本来は亡くなっていく人の枕元に集まって臨終までの間に行うものであったため、枕経(まくらきょう)とも呼ばれています。
現在では亡くなられてから最初の仏事として行われるのが一般的で、お通夜と同時に行われるケースも増えています。

「通夜式(お通夜)」

お通夜は古くは夜伽(よとぎ)ともいわれ、夜を通して遺族や親類縁者が集まって故人と最後の一晩を過ごすことを意味しましたが、現在では一般会葬者も参列する儀式(通夜式)となりました。
仏前での読経のもと、故人と縁のあった方々とともに最後のお見送りをする大事な仏事です。

「葬儀(告別式)」

葬儀とは「葬送儀礼」の略で、亡き方を偲びお見送りするための儀式であると同時に、いのちの終わりを通して世の無常を見つめつつ、仏さまの教えを聞かせていただく尊いご縁でもあります。
もともとは家族や近親者などの近しい人だけで営む仏事を「葬儀」、葬儀の後で友人や知人が最後のお別れをする場を「告別式」と呼んでいましたが、現在では葬儀と告別式を合わせた形式で行うのが一般的です。

スタッフ
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ボンズナビのお寺紹介サービスでは、お葬儀のみを行う「1日葬」、火葬場での読経のみを行う「火葬式」にお参りいただける寺院のご紹介も可能です。詳しくはボンズナビ事務局までお問い合わせください。
「中陰法要」

中陰(ちゅういん)とは中有(ちゅうう)とも呼ばれる古代インドの仏教思想で、人が亡くなってから次の生を受けるまでの四十九日間のことを指します。最初の七日目を「初七日(しょなのか)」といい、最後の七回目にあたる四十九日目を「満中陰(まんちゅういん)」とも呼びます。
中陰の間、遺族は故人が極楽浄土へ行けるように七日ごとの法要(追善供養)を行います。浄土真宗では、中陰の法要は追善供養としてではなく、亡き方を縁として自らが仏法にあわせていただく期間であるとしています。

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初七日について、現在では葬儀当日の繰り上げ初七日や葬儀式の中で行う式中初七日が増えていますが、本来は七日目に行うべきものであることをご注意ください。
「納骨法要」

納骨法要とは、火葬後のご遺骨をお墓や納骨堂などに納める際につとめる法要です。仏式においては納骨の時期について特に決まりはありませんが、ご遺族のお気持ちが落ち着いた後、四十九日(満中陰)法要をはじめ、節目となる仏事に併せて納骨法要を行う場合が多いようです。

スタッフ
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宗派や地域によっては火葬後すぐに納骨をする場合もあり、また納骨の方法も地域の慣習により異なるため(骨壺ごと納める、ご遺骨をそのまま納める等)、納骨の時期や方法についてはご希望のエリア・宗派の登録寺院におたずねください。
「お盆」

お盆とは、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」とよばれる旧暦の七月十五日を中心に行われる先祖供養の儀式です。先祖の霊があの世から現世に戻ってきて、再びあの世に帰っていくという日本古来の信仰と仏教が結びついてできた行事です。特に、はじめてお迎えするお盆を「初盆(はつぼん)」「新盆(にいぼん)」と呼び、丁重に営むものとされています。浄土真宗ではお盆を「歓喜会(かんぎえ)」と呼び、中陰の考え方と同様、故人を偲びながら仏法にあわせていただくご縁としています。

「年忌法要(回忌法要)」

年忌法要(ねんきほうよう)は、回忌法要(かいきほうよう)、年回忌(ねんかいき)とも呼ばれ、故人様のご命日から一年目、三年目、七年目など節目となる年ごとに行われる法要のことです。法要はご命日の当日(祥月命日:しょうつきめいにち)に行うのが理想ではありますが、実際には参列される方々の都合に応じて週末などに行われる場合が多いです。

スタッフ
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年忌法要に相当する年については、宗派あるいは寺院によって考え方が異なるためご注意ください。詳しくは登録寺院、もしくはボンズナビ事務局までお問い合わせください。